IL-6 IL-6 B リンパ球増殖性疾患、Castleman 病、悪性リンパ腫、骨髄腫など、がんの中でも特にBリンパ系腫瘍で産生され、これら腫瘍細胞の増殖に関与する。 Castleman 病はリンパ節腫脹をきたす原因不明の疾患である。組織学的にはリンパ球の濾胞性過形成と血管内皮の過形成であり、臨床的には発熱、貧血、高γ−グロブリン血症、低アルブミン血症、急性相反応蛋白の増加、血小板数増加、蛋白尿を認める。これらは。IL-6の生理作用から説明がつくものばかりであり、IL-6による腫瘍随伴症候群といえる。1994 年はじめて本症患者にマウス抗。IL-6モノクロナール抗体(mAb)が投与され、臨床効果が証明された。マウス抗体では異種反応のため繰り返し投与ができないが、最近、ヒト化抗。IL-6レセプターmAb の臨床効果が報告された。投与後すぐに発熱、全身倦怠感が消失、CRPSAA、フィブリノーゲン、貧血、アルブミンが改善し始めた。3ヶ月後には高γ−グロブリン血症、リンパ節腫脹も減少し、二次性アミロイドーシスによると考えられる腎機能障害も改善を認めている。B リンパ球増殖性疾患は臓器移植後の免疫抑制時に認められ、EB ウイルスが原因である。最近、本腫瘍でも抗IL-6mAb が著効することが明らかにされた。IL-6による腫瘍随伴症候群は、リンパ系腫瘍ばかりでなく腎細胞癌や悪性黒色腫でも知られており、ヒト型抗。IL-6mAb あるいは抗。IL-6レセプターmAb が本症候群を呈するケースの病態改善および治療のために用いられることになろう。
IL-6 Roche社の抗IL-6受容体モノクローナル抗体・Actemra (tocilizumab) はリウマチに有効  インターロイキン6IL-6は免疫や炎症反応に広範囲に影響を及ぼすことによって関節リウマチの発病に関与しています。 2008.3.22 Biotoday